2005年12月 8日 (木)

読んだぶレビュー 『今夜すべてのバーで』(中島らも)

アル中の痛快活劇とでも言うか、かなり面白かったです。実体験も多く含まれているらしく、もしかしてらもさんの自伝に近いんでしょうか?他の登場人物の話も笑いあり、涙あり、狂気ありです。私が気に入ったのは、吉田垂水(右足を怪我した爺さん)とその奥さんのやりとりです。書きたいですがネタバレは興ざめするのでやめときましょう。

ラジカルガジベリビンバ・システム
サロメ

今夜、すべてのバーで Book 今夜、すべてのバーで

著者:中島 らも
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2005年12月 6日 (火)

読んだぶレビュー 『ゾウの時間 ネズミの時間』(本川達雄)

知る人ぞ知る名著。私がこれを知ったのは、小学生の頃とっていた学研の雑誌に、これを参考にしたマンガ記事が載っていたからです。

マンガの内容は、女の子の飼い猫が死んでしまって「猫って人間より寿命が短くてかわいそう」ということから始まります。するとネコが現れて(飼い猫ではない)、ネコ「そうでしょうか?猫は人間とは違う時間を生きているのかもしれないのです。」としゃべりだします。女の子、ドラえもんを想像して「タイムマシン?」「いや、そーじゃなくって・・(汗)」

みたいなやりとりで、かなり笑ったのを憶えています(文字に起こすといまいちですが^^;)。
最後は、『人間が「猫は寿命が短くてかわいそう」と思っていても、猫は「人間ってノロいなあ、あんなんじゃ長生きしても無駄無駄」と思われいるかもしれません。』という風に締めくくられていたと思います。

そのマンガの参考文献にこの本が載っていたのですが、普段参考文献の欄など見ないのに何故これを憶えているのかは謎です。

この本はサイズの話だけでなく、移動方法による対エネルギー効率のことや昆虫のこと、ウニやヒトデなどの棘皮動物のことなども書いており、私が特に面白かったのは「なぜ車輪動物がいないのか」という章でした。生物学なんて全く知らない私でも、手軽に楽しめるほど平易に書いてあるものでした。

ゾウの時間 ネズミの時間―サイズの生物学 Book ゾウの時間 ネズミの時間―サイズの生物学

著者:本川 達雄
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2005年12月 5日 (月)

読んだぶレビュー 『ノルウェイの森』(村上春樹)

言わずと知れた名作。主要人物はワタナベ、直子、緑、レイコさん。

村上春樹の作品では、突如として重大なことが起こることが多い。しかし、文章はさらりと流れていってしまう。あることをあるがままに受け止め、抗うことをあまりしない。いや、もちろん人物たちの驚きや苦悩のようなものも書かれているのだが、あまり文章を割かれていない。
そういう潔さとでもいうような書き方が、心地の良い文章を作り出している気がした。

永沢さん(寮の先輩)の名言「ただ俺は時の洗礼を受けてないものを読んで貴重な時間を無駄に費やしたくないんだ

洗礼は時間に限らないと思う。もちろん人目に触れない名作もあるだろうが、ある程度選別された「名作」と呼ばれるものの中から探したほうが名作に出会える可能性は高い。本の大量消費の現在ではなおさらだ。

ノルウェイの森〈上〉 Book ノルウェイの森〈上〉

著者:村上 春樹
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ノルウェイの森〈下〉 Book ノルウェイの森〈下〉

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